梅雨のシーズンとなりましたが、皆様お変わりございませんか。
タイトルをご覧になって「何?」と思われるかもしれませんが、今日は、ITER(国際熱核融合実験炉)国際協定についてご報告します。
皆さんご承知の通り、私達の生活は、"石油漬け"です。石油資源なしの生活は考えられません。その結果、温暖化ガスの放出で地球温暖化が進み、しかも石油資源はもう数十年で枯渇すると言われています。このため原子力発電に頼ることになりますが、原発には燃えカスである放射性廃棄物処理という大きな問題があります。安全に万全を尽くしておりますが、放射能漏れなどの事故も心配です。
そこで次に人類が目指すものが「核融合エネルギー」です。太陽が行っている「核融合」現象を地球上で再現しようというのがITERです。
これができれば、人類は大規模なクリーン・エネルギーを手にし、エネルギー問題を解決することができます。まさに<地上の太陽>であります。
この実験炉の誘致を日本とフランスが競争していましたが、最終的に日本はフランスのカダラッシュに譲りました。プロジェクトには、日本、EU、米国、インド、中国、ロシア、韓国の7か国・地域が参加する空前の規模の国際協力による研究計画です。計画の建設費や運転費、計画の運営をめぐる国際協定を討議する閣僚会合がベルギーのブルッセルで開催され、私が日本政府を代表して派遣されました。国会審議たけなわの5月末のあわただしい2泊4日の日程の中、重要な会合での歴史的署名に携わることで緊張もありましたが、各国代表との友好的かつ協力的な雰囲気の閣僚級会合となり、私は、無事大事な務めを果たせたことを誇りに思い、喜んでおります。署名の模様はNHKニュース等を始め全国放映されました。「見たぞ!よう映っとったで!」と沢山の方に声をかけていただきました。
ITERは今後、10年かけて建設し、2016年に運転開始を目指していますが、実験炉の建設費だけで総額5,700億円(EUが1/2・日本1/10負担する)という超大型国際プロジェクトであるだけに、幾多の困難も予想されます。実験段階を経て本格稼動に到るまで、私達の子供、孫、ひ孫の世代に引き継がれる事業となるでしょう。その第一歩となる合意の署名を残すことができたということは、私にとっても生涯忘れることのない歴史的な出来事です。政治家冥利に尽きるといっても過言ではありません。
これも皆様の熱いご支持があってのたまものです。いささかでもお役に立てればとの初心忘れず精進を重ねて参ります。
