今年も残すところ、わずかとなりました。皆さまには、年越しの準備で何かとお忙しいことと存じます。
さて、来年度の国の予算案もまとまり、私の今年一年の政治活動も一区切りの時期となりました。この機会に若干の所感を述べさせていただきたいと思います。
日本漢字能力検定協会が全国から公募した「今年の漢字」コンテストで、『災』が選ばれたことはすでにご承知のことと思います。ざっと一年を振り返っても、阪神淡路大震災と同じ震度7を記録した新潟中越地震の発生、日本列島に10個も上陸した台風、浅間山の噴火などの自然災害、イラクでの日本人人質殺害事件、子供殺害事件、幼児虐待事件の多発と、暗い世相を反映した重い事件が相次ぎました。
まさに、日本列島は『災』の一文字に染め上げられた感さえします。
なかでも、私との関連で言えば、地元兵庫県を襲った台風の被害には息を飲むばかりでした。私は、被害発生の連絡を受けるたびに、国会などの仕事の合間を縫って現地に駆け付けました。関係市町は、私が住む相生市をはじめ広範囲におよび、どの現場でも自然災害の脅威をまざまざと見せ付けられ、被災者の皆さまへの同情を禁じえませんでした。ご自身が被災していながら、私のために案内役を買って出てご説明下さった方々には、あらためて御礼を申し上げます。私は、役場、県、国土交通省、農林水産省などに被災現場から直接に電話をかけ、対応を強く要請しました。
県内の問題に限らず、新潟中越地震の発生では、阪神淡路大震災を経験した者として被災者の困難さに思いを馳せました。また、子供が次々に心ない大人の犠牲になることに憤りさえ感じます。外交では、北朝鮮の不誠実な態度は、絶対許せません。
私は、今年秋には自民党副幹事長に任命されました。国際的、国内的な、あらゆる問題に集中的に対処し、「イラクで日本人が殺された」「拉致問題で日朝協議が行われる」「景気の動向に赤信号」などと何か動きがあれば、情報を収集し、幹事長を中心に検討し、政権党としての判断を示さなければならないわけです。「国民と共に歩もう」とすればするほど、今年のように災いや悪いニュースが続く時は、政治家の責任を自覚して辛い心境になるものです。
先人は、「災いを転じて福となす」ということわざを残しております。災いに負けまいと自らを励まし、困難に立ち向かったのでした。
私どもも、そうした知恵と勇気に学び、ここでくじけず、一つひとつ目前の課題の解決に取り組まなければなりません。
皆さんの負託を受けた政治家として、来年こそは「災い」を「福」としたり、「和」としたりするために、全身全霊を打ち込んで努力しなければと深く心に誓っております。
どうか、来年もよろしくお願い申し上げます。良いお年をお迎え下さい。
