日本国民が固唾を飲んで見守っていた22日の日朝首脳会談で、拉致被害者の蓮池薫さん、地村保志さんの家族5人の帰国が決まり、即日、小泉首相に続いて政府専用機で帰国しました。平成14年10月の5人の拉致被害者の帰国の時と同様に、皆さんもきっとテレビの前にクギ付けになられたことでしょう。
小泉首相の異例の再訪問で実現した会談では、日朝平壌宣言の再確認、日朝国交正常化交渉の早期再開、安否不明拉致被害者10人の再調査の開始、曽我ひとみさんと3人の家族の第3国での対面―などが合意され、日本は、国際機関を通じて食糧や医薬品を支援することを約束しました。
これに対し、安否不明拉致被害者の家族会、救う会、超党派の拉致議連などから、「安否不明拉致被害者の真相究明に進展がなかった」「援助は、5人を返してもらった見返りだ」「再調査の期限が不明確」などの批判が噴き出していることも事実です。
私は、昨年11月の衆院総選挙の時に、不明拉致被害者の有本恵子さんの父親の有本明弘さんの応援をいただきました。大変お気の毒な話ですが、神戸市長田区出身の恵子さん=当時23歳=は、ヨーロッパで北朝鮮に拉致され、北朝鮮の発表で「死亡」とされた方です。ご両親は、その情報をまったく信用せず、生存を確信して被害者家族会の運動に参加しております。応援演説でも、そのように訴えていました。有本さんご夫妻には、兵庫県内でも多くの支援の手が差し延べられております。
それだけに、小泉首相の渾身の努力にもかかわらず、不明拉致被害者の真相究明が進展しなかったことに対する有本さんご夫妻の無念さ、いらだち、憤りを私は、手にとるように理解することができました。
しかし、外交は相手があることです。こちらの言い分を全部通すことだけが目的では、交渉が成り立ちませんし、国益を図られません。今回の結果は結果として、国内で、批判や責任の押し付け合いをしているようでは、金正日総書記の一存ですべてが決まる独裁国家・北朝鮮の思う壺にはまります。外交は内政の延長であります。国内で内輪もめをしていれば、相手に足元をみられ、そこを突かれます。
私は、この問題の解決のために、ここは、国民みんなが歯をくいしばり、ますます意思を強固にし、国会議員、拉致被害関係者、幅広い国民の声をさらに結集して、北朝鮮に対峙することの重要性を痛感しております。
私の盟友でもある安倍晋三幹事長は、ご承知のように官房副長官時代から北朝鮮批判の先頭に立ってきた気骨の人です。安倍幹事長を中心に、自民党としても、私個人としても、政府が断固たる態度で今後の北朝鮮との交渉に当たるよう、支援していきたいと考えております。
皆さんのご理解とご支援をお願い申し上げます。
きょう5月24日は、父・河本敏夫の3回目の命日であります。けさ墓参した折、国会に復帰してからの半年間の報告をおこない、政治家として強い信念を持って明日からも“迷いなき、まっすぐな道”を進むべく決意を新たにしたところであります。
なお、未納・未加入で問題になった年金について、私はホームページに詳細を掲載しているように全期間完納をしておりますことを申し添えさせていただきます。
