先日、地元の40代の女性から1冊の本をいただきました。
『いのちのバトンリレー』というタイトルの本で、この中に2年前にご主人を白血病で亡くされた時のことが綴られています。お写真を拝見したところ、目鼻立ちのはっきりしたなかなかの男前です。体格も良く45歳の働き盛りで、まさしくこれからと言う時の逝去で、さぞかし奥さんも落胆されたことと思います。心からご冥福をお祈りいたします。
ご主人は、43歳の時に「急性骨髄性白血病」を宣告されてから2年あまり闘病を続けられたのですが、骨髄移植に望みを託すも適合するドナー(提供者)はなかなか見つからなかったそうです。お兄さんはじめ従兄弟や友人にも頼んで検査してもらったが、適合者はいなかった。その後、3人のドナーが現れたのですが同意をとれないまま病状は悪化していったようです。45歳の春に型が一致するドナーが在米日本人の中から見つかって移植を実施したのですが、体をかなり蝕まれた段階での移植だったせいか、暮れにとうとう帰らぬ人となられました。
白血病は血液のガンですが、前は良い治療法がなく治りにくい病気でしたが、骨髄移植によって健康をとりもどすことができるようになりました。患者の病んだ骨髄液を死滅させて健康なものと入れ替える治療法ですが、白血球の型(HLA)が一致しなければなりません。一致する確率は兄弟で4人に1人、それ以外では数百人から数万人に1人と非常に稀なために移植を受けられない患者さんが少なくありません。
そこで、「骨髄バンク事業」が1992年からスタートして、現在ドナー登録者は約20万人になりましたが、いまなお2,000人以上の移植希望者がHLAの一致するドナーの出現を心待ちにしています。患者の約9割にドナーが現れるには、統計的に30万人が必要とされており、これはバンクの当面の目標でもあります。
骨髄移植を受ければ輝きつづける命があります。医学の力だけではどうすることもできない命を、一人ひとりの愛と勇気と優しさで支えてください。
命のプレゼントを贈ること、それは「いのちのバトンリレー」です。 |