一本のローソクは消えず
一昨年に他界した父・河本敏夫の銅像が、父の愛した相生湾を臨むペーロン城東公園に建ち、5月18日に除幕式をおこないました。
この銅像は、昨年の5月に谷口相生市長はじめ井戸知事、貝原前知事らが中心になって建立を発起いただいて準備が進められてきましたが、風薫る好季節に、しかも三回忌(命日は5月24日)を迎えるこの時期にお披露目の良き日を迎えることができましたのは、長年にわたって父を支えてくださった皆さまの温かいご理解とご協力のたまものです。あらためて感謝申しあげます。
台座には、小泉総理が揮毫した題字が刻まれており、右手には“政治家は一本のローソクたるべし”と記された石碑が据え置かれました。これは、「政治家は、ローソクのようにわが身を焼き焦がしてでも周りを明るく照らし続けなければならない」という教えで、河本敏夫が生涯の政治信条として掲げた言葉です。実に父らしく、その深い思いと強い意志をすべてこの簡潔な一言に込めています。
除幕式の中で、貝原前知事から「政治家は歴史が評価する。戦時体制の中で戦争の非を訴えた正義感、そして金権の中で“政治家は一本のローソクたるべし”という倫理観を実践した河本敏夫先生の理念は、時を経るにつれ輝きを増している。」という挨拶がありました。河本敏夫は、旧制姫路高校時代に、軍人を前に堂々と反戦演説をぶって退学処分を受けたことがありますが、その平和への熱い思いは、いまこそ残された私たちがしっかりと抱き続けなければなりません。
国会で焦点となっていた『有事関連法』が衆院を通過し、参院の審議を経てもうすぐ成立する見込みです。この法律は、決して戦争をするための法律ではありません。万一、無法な攻撃を受けたとき、国民を守るためにはどうすればいいかを、初めてしっかりと定めた法律なのです。
しかし、次に検討されている「イラク復興・安定化法」は、十分な準備がないまま治安が回復してないイラクに自衛隊を派遣することになります。テロリストやフセイン政権の残党から攻撃を受ける恐れがあることを、 きちんと踏まえておかなければなりません。私は、父の精神を汲んで、審議の行方をしっかりとチェックしてガンガン意見をぶつけていくつもりです。
父は読書が大変好きな人でした。自宅に眠っていた約6千冊の蔵書は相生市立図書館で整理され、除幕の日にあわせて開設した「河本文庫」というコーナーでご覧いただけることになりました。
この河本文庫、そして銅像へ、少しお時間のある時に是非とも立ち寄っていただきたいと思います。
父が愛した相生の港と、愛読した本と、そして遠く国会を見据えるべく毅然と立つ河本敏夫の姿に、出逢ってください。
2003年5月28日

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