これからこそ
みなさん、いま日本国民は深い悲しみと、怒りを共有しています。
きょうまでの情報を総合すると、たとえば横田めぐみさんの運命はこうだったと思われます。
バドミントンのラケットを持って下校途中に北朝鮮の工作員に誘拐され、遠いピョンヤンへ連れて行かれ北朝鮮の男性とおそらくは無理やりに結婚させられ、そして生まれた子供がまだ5歳か6歳の頃、わずか28歳ほどで、不審死を遂げた。対日テロ工作への協力を拒んだり、あるいは日本で「拉致ではないか」と問題になったりしたために、処刑された恐れが極めて強いと考えるほかありません。
ふっくらとした頬の可愛かった女子中学生のこうした無惨な運命は、横田めぐみさんではなく、あなたのお子さんの運命であっても不思議ではなかった。
私たちのすぐ隣の国が、これほどまでに狂ったテロ国家であった事実が、とうとう日本国民の前にはっきりと明らかにされました。あまりにも辛い事実でありますが、相手の正体が分かってこそ初めて、国交を結ぶ是非をはじめ、さまざまな交渉や判断が可能になります。
私は、北朝鮮の正体と、拉致された方々の手がかりを、小泉純一郎首相の勇気ある訪朝によって掴むことができたことを、正しく高く評価したいと思います。
しかし、日朝交渉は、これからが本番です。
拉致された方々の死の真相をはじめ、全ての真実を解き明かし、ミサイルや毒ガス兵器、細菌兵器による武装を解除させ、飢餓に苦しむ北朝鮮の普通の人々を絶望から解放する努力を、交渉のなかで懸命に行わねばなりません。もちろん生存者の一日も早い帰国を実現することは、当然です。
その交渉を外務省の役人に任せることは、絶対にできません。
外務官僚は当初、訪朝実現は自分たちの手柄であるかのように振る舞っていましたが、犠牲者の死亡年月日を隠そうとした信じがたい対応が国民の前に明らかになりました。犠牲者の死亡年月日が全く同じ日だったり、処刑されたと考えざるをえない内容だったので、遺族の憤りを増幅させると考えたのでしょうか?とにかく、不審は募るばかりです。
拉致をめぐる事実が深刻であればあるほど、役人任せではなく、小泉総理を先頭に責任ある与党の政治家がこれからの交渉を担わねばなりません。
私も与党の一員として、日本国民を二度と危険な、恐ろしい目に遭わせないという強い決意のもと、再開される日朝交渉に携わっていきたいと思います。
2002年9月20日
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