何をやるべきかは明確です
最近、皆さんとお話していて、この国は一体どうなるのかと心配する人が増えていることを肌で感じています。田中真紀子外相の更迭と鈴木宗男代議士の疑惑によって、小泉政権が動揺しているかに見えるからでしょう。
しかし私の姿勢は、明確です。いまの日本にとって構造改革を断行することは、どうしても必要です。決して後戻りはできません。
まず、田中真紀子さんの問題は、そう複雑な話ではないと思います。田中外相には、外務省内部の醜い膿をさらけ出したというプラス面と、本来の外交がほとんど停滞してしまったというマイナス面がありました。だから、これからも外務省の膿を最後までしぼり出すこと、外交を毅然とした態度で進めること、この2つをやるだけです。
新しい川口順子外相は、就任後まっさきに人事の改革に取り組んでいます。鈴木代議士とあやしい関係にあった幹部、あるいは大物大使を次々と更迭しています。これこそ、真紀子さんがやろうとして出来なかった改革そのものなのです。
官僚の問題は、実は戦後日本の根っこにかかわる問題です。米軍が日本を占領したとき、憲法をつくりかえ、農地解放をやり、日本の古い体制を壊しましたが、この官僚機構だけは「残しておいた方が国民を統治するのに便利だ」と温存してしまったのです。以前に腐敗で大問題になった大蔵省(現財務省)、そして外務省はいずれも、中央省庁のなかでも特に戦前の体制と変わらずにきた役所です。
鈴木代議士も、こうした官僚機構に“寄生”することで疑惑を生んだのです。政治をきれいにすることと、官僚機構を大改革することは一体だということが、これではっきりしました。
外務省改革は、人事だけにとどまってはいけません。例えば、国民の血税を投入しているODA(政府開発援助)の使い道がよく見えなかったり、あるいは日本にとって脅威である中国の軍備増強に使われている可能性もあったり、こうしたことを絶対に改めねばなりません。
私は、皆さんとこれからも日々触れあってご意見に耳を傾け、与党政治家として構造改革に取り組み続けます。
改革とは、きれい事ではありません。長い間、「これで良い」とされてきたことを覆すことですから、飾りのない実行力と勇気が必要です。それが私の責任です。
2002年3月4日
 |